人間の身体はとてもよくできています。
これは、人体の構造や働きについて学んだ方はみなさん同意されることと思います。
とてもよくできているが故に、誤った生活パターンを続けると「病気」を引き起こしてしまうことがあります。
負荷がかかった部分が悲鳴をあげるのですね。
誤った生活パターンというのは、
暴飲暴食をしたり、身体に悪いもの(残留農薬とか添加物とか)をたくさん食べたり、極端に睡眠時間を削って無理したり、、というのもそうですが、心にストレスを受け続けるという心因的なものも含みます。
例えば、肝臓は血液中の有害物質を無害化したり、薬物やアルコールの代謝を行っていますが、あまりにも添加物を大量に摂り続けていると、働きすぎた肝臓が「もうこれ以上無理、、、」となり、機能不全になってしまうことがあります。
心因性のものはどうでしょうか?
ストレス状態になると、人(動物)の脳は「非常事態」と認識します。
「非常事態」とは、生きるか死ぬかの危機です。
そのため「非常事態」になると、生存の可能性を高めるために身体の多くの機能が自動的に変化します。
全ての変化をここに記すことはできませんが、
例えば、心拍が早くなったり、呼吸が浅く早くなったり、血圧が上昇したりします。
筋肉も収縮するし、動脈も収縮します。
とても広範囲にわたって、自動的に生体的な変化が起こるのです。
長くストレス状態が続くということは、この身体の状態も続くということです。
想像してください。
ライオンが飛びかかってくる危機を察知した鹿の身体の状態がずっと続いているということです。
すごく怖いことですね。
その結果として、一番弱ったところに症状が発生したりします。
起きてしまった症状は、生活習慣によるものかもしれないし、ストレスへの望ましい対処ができていなかったからかもしれないし、その両方かもしれません。
いずれにしても、身体に現れたその症状は、自分を見つめ直すチャンスを与えてくれているのです。
自分の健康を脅かす状況を憂えたり恐れたりすることは当然のことです。
でも、それをネガティブにとらえるだけだと、さらに大きなストレスをもたらしてしまいます。
表に現れた症状は「行動パターンや思考パターンを変えてくださいね。」というメッセージです。
その症状を現してくれている身体に感謝をして、自分を見つめ直し、自分の人生に変化をもたらしましょう。
それができるのは、自分だけなのです。
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