以前の会社の先輩に新興宗教に勧誘された話のつづきです。
その場を立ち去って帰る途中、なんと電車が止まっているではないですか。
いつも1時間程度の道のりを3時間もかけて帰りました。
さらに、混雑の中、雨で濡れた床で足をすべらせて足を挫いてしまいました。
あ〜、運が悪い・・・。
私の場合は、そんなに大したことではなかったのですが、
このように悪いことが続いたりすると、「え?もしかしてバチがあたっているの!?」とか思ってしまう人もいますよね。
しかし、よく考えると、単に「信心しなかった」「悪いことがおこった」という2つの出来事が連続して起きているだけで、そこに因果関係はないのです。
でも、不安に思っている中で、悪いことが起きたということにばかり注意をひかれていると、よく考えずに関連性を想像してしまいがちですね。
私たちには、『確証バイアス』があり、自分の予測に合致した情報を求めたり注意を向けたりする一方で、反証にはほとんど注意を向けない傾向を持っています。
つまり、「もしかしたらバチがあたっているのかなぁ・・・?」と不安に思いながら生活していると、自分の予測に合致した情報、つまり『悪いこと』にばかり注意を向け、「ほら、やっぱり悪いことが起きた!やっぱりバチがあたっているんだ!」と思い込みを強めていってしまう傾向があるわけです。
冷静に事実を観察すると、その期間に『ちょっと良いこと』も『普通のこと』も起きているはずなのです。
が、そこには注意をひかれないのですね。
人にはそのような認知のクセがあることを知ったうえで、事実をよく観察することが必要です。
それは、信心しなかったから起きたのでしょうか?
信心していたら起きなかったのでしょうか?
別の原因は考えられませんか?
悪いことだけでなく、良いことや普通なことも起きていませんか?
今回、あまりにも不安を煽ってくる勧誘手法だったので、書きました。
同じような目にあった方、どうか適切に判断されますように。
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